和室と言うと壁土を壁面に使い天井は板でできているのが当たり前でした。しかし時代によって家の建て方は年々変わっていきます。昔風の家では売れなくなってきているわけです。今の家は建売で販売されていることが多いです。建売の方が注文建築よりかなり安く販売されます。これは大量に原材料を買いそして一気に職人さんを使って家を建てることによって原価を安くすることができるから実現していることです。その関係で和室の作り方にも変化が起きてきています。建売の家の日本式の部屋は壁は土壁ではなく貼紙になっている場合があります。また天井に関してもクロスを使っているところもあるわけです。これでは日本式の部屋と言えないのではないかと言う感じがしますが、中に入ってみると日本式の部屋の雰囲気がする作りになっています。
このようにすることによって日本的な部屋の雰囲気を出しながら費用を安く抑えることができるようになっているわけです。昔の家は屋根は瓦で屋根が重たい作りになっていました。しかし阪神大震災によりその手のタイプの家は実は地震に弱いことがわかり今では瓦屋根の家はほとんどなくなっています。家に対する概念が大きな地震によってすっかり変わってしまったようです。それが関係しているのか日本的な部屋に関してもかなり昔のイメージとは違って来ています。昔の重たい家こそが丈夫で地震や台風に強いと言う感覚はなくなり、軽量な家でも十分地震や台風に耐えることができると言う感じになっているわけです。だから日本式の部屋でもクロスを使い壁土を使わないようになっても違和感がないわけです。壁土を使うと家全体が重たくなりますが、貼紙だと家全体が軽いです。
しかしそれでも十分強度は得られることがわかってきているわけです。家全体の原材料費を抑えても地震や台風に耐えうることができる家が求められるようになっておりその上に日本的な雰囲気の作りの部屋が求められる時代になって来たので、そのニーズを満たす家が開発されそのタイプの家が販売されるようになってきています。これからも建売の家は大量に販売されますが、その和室の作りは昔と違って軽い部屋の作りになっているはずです。これは他の部屋に関しても言えることで台所やお風呂やトイレに至ってもクロスが大量に使われ安く見栄えがいい家が作られるようになってきています。その結果家の単価が下がりみんなが気軽に家を買える時代になってきているわけです。